前回まででstr型 int型 float型 list型 dict型 set型 tuple型の7つのデータ型を扱ってきました. それぞれのデータ型の特徴は覚えられましたか? 今回はデータ型に付随する便利な操作 「メソッド」について解説していきます. メソッドは (データ).(メソッド名)のようにして呼び出します. 以下では,それぞれのデータ型に対していくつかのメソッドを紹介します. ここでは,すべてのメソッドを覚えられなくてもいいので「メソッドというものがあるということが理解できる」,「メソッドの使い方が分かる」 を目標にしましょう.使っているうちに覚えられます. 内容が多くなってしまいましたので,難しく感じた方はリストのメソッドにだけ目を通してみてください. 演習問題ではリストの操作をすることでメソッドの使い方を身に付けていただきます.
word = "Mikami.3345"
print(word[4]) # 4番目の文字を出力する
print("upper:",word.upper()) # 大文字に変換する
print(word) # upper によって元の文字列は変化していない
print("lower:",word.lower()) # 小文字に変換する
print("count:",word.count("m")) # 指定された文字を数え上げる
print("find:",word.find("m")) # 指定された文字で一番左側にあるものの要素番号を返す
my_list = [1,2,3,4,5,6,3]
my_list2 = [11,12,13]
my_list.append(50) # 50 を追加する
print("A:",my_list)
a = my_list.pop() # 一番右の要素を削除して取り出す
print("B:",a)
my_list.insert(1,100) # リストの1番目に100を挿入する
print("C:",my_list)
print("D:",my_list.index(3))
my_list.remove(3) # 3を削除する
print("E:",my_list)
my_list.extend(my_list2) # my_list の後ろに my_list2をくっつける
print("F:",my_list)
my_list.sort() # 昇順(小さい順)にソートする
print("G:",my_list)
my_list.sort(reverse=True) # 降順(大きい順)にソートする
print("H:",my_list)
my_list.clear() # リストを初期化する
print("I:",my_list)
my_dict = {"apple":100,"orange":120,"banana":80,"cherry":60}
my_dict2 = {"lemon":70,"melon":180}
print("A:",my_dict.keys()) # キーのみを取り出す
print("B:",my_dict.values()) # 値のみを取り出す
a = my_dict.pop("banana") # banana を削除し,bananaの値を返す
print("C:",a)
my_dict.update(my_dict2) # my_dict に my_dict2を追加する
print("D:",my_dict)
my_dict.clear() # dictを初期化する
print("E:",my_dict)
set_A = {0,1,2,3,4,5}
set_B = {4,5,6,7,8,9}
set_A.add(8) # 集合A に 8 を追加する
print("A:",set_A)
set_A.remove(2) # 集合A から 2を取り除く
print("B:",set_A)
print()
print("集合A:",set_A)
print("集合B:",set_B)
print()
print("和集合:",set_A.union(set_B)) # 和集合:集合A と 集合B をくっつけたもの
print("積集合:",set_A.intersection(set_B)) # 積集合: 集合A と 集合B のいずれにも含まれるもの
print("差集合:",set_A.difference(set_B)) # 差集合: 集合A から 集合B の要素を取り除いたもの
print("排他的論理和:",set_A.symmetric_difference(set_B)) # 排他的論理和: どちらか一方にしか含まれない要素
my_tuple = (1,2,3,4,5,1,2,3,4,5)
print(my_tuple.index(5)) # 引数と一致する一番左側の要素の要素番号を返す
print(my_tuple.count(5)) # 引数と一致する要素を数え上げる.
メソッドは オブジェクト.メソッド名() のように使うことを思い出しましょう. リストは my_list = [(要素1),(要素2)] のように定義するのでしたね.
my_list = [1,2,3,4,5,6,7,8,9,10]
my_list.append(5) # 5を追加
my_list.remove(7) # 7を削除
my_list.sort(reverse=True) # 降順に並べ替え reverse=True に注意
print(my_list)
print(my_list[7]) # 7番目の要素を表示
今回はメソッドについて学びました. 色々ありましたが,まずはリストのメソッドから覚えると色々な操作ができるようになりますよ. 次回からはいよいよプログラミングの花形である条件分岐 繰り返し処理について学んでいきます. これらが扱えるようになると一気にプログラミングらしくなってくるので楽しみにしていてください.