小さい頃,誰もが一度は考えたことがあるであろう問題「ポケモンで一番強いタイプってなんだろう?」という問題について考えてみたいと思います. 対人戦が強い方には「ポケモンごとに技やステータスが違うんだからタイプだけを考えても仕方ないだろ」と怒られてしまいそうですが,今回はそこら辺は全く気にしないで,タイプだけを考えていきます. お遊び的な内容なので実践には全く役に立ちませんが,よかったらどうぞ.
まずは手始めに攻略本などで小さい頃見たことがあるであろう,この表で簡単に考えていきます. 単純に抜群で攻撃できるタイプが多いタイプを強いと考えれば,ほのお でんき どく いわ はがねの5タイプに対して抜群を取れるじめんタイプが最強です. 通りの良さで考えるならば,1タイプに半減され,1タイプに無効にされるドラゴンタイプが最も通りがいいです. 両者のバランスを取って等倍の場合に1ポイント 半減の場合に0.5点 無効の場合に0点 抜群の場合は半減の場合とバランスを取るために1.5点として計算すると, 18.5点のじめんタイプ いわタイプが同率1位になります. 逆に最弱はノーマル くさ どく むしが16点で最下位となります. そこまで大きな差がないため,あまり面白い結果にはなりませんでした.
攻撃側のタイプ | ノーマル | ほのお | みず | でんき | くさ | こおり | かくとう | どく | じめん | ひこう | エスパー | むし | いわ | ゴースト | ドラゴン | あく | はがね | フェアリー |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
抜群 | 0 | 4 | 3 | 2 | 3 | 4 | 5 | 2 | 5 | 3 | 2 | 3 | 4 | 2 | 1 | 2 | 3 | 3 |
半減 | 2 | 4 | 3 | 3 | 7 | 4 | 5 | 4 | 2 | 3 | 2 | 7 | 3 | 1 | 1 | 3 | 4 | 3 |
無効 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
点数 | 16.0 | 18.0 | 18.0 | 16.5 | 16.0 | 18.0 | 17.0 | 16.0 | 18.5 | 18.0 | 17.0 | 16.0 | 18.5 | 17.5 | 17.0 | 17.5 | 17.5 | 18.0 |
攻撃側と同じように防御側に関しても考えてみます. 耐性の多さでははがねタイプが11タイプに対して耐性を持っており,優秀さが際立っています. 2位はほのおタイプの6タイプです. 弱点の少なさはでんきタイプ ノーマルタイプがそれぞれ1タイプしか弱点がありません. いわタイプ くさタイプが最も弱点が多く5タイプとなっています. 無効を2点 半減を1.5点 等倍を1点 抜群を0.5点として計算すると,はがねタイプが22.5点とぶっちぎりの点数を叩き出しています. 最下位はこおりタイプが16.5点です.
攻撃側のタイプ | ノーマル | ほのお | みず | でんき | くさ | こおり | かくとう | どく | じめん | ひこう | エスパー | むし | いわ | ゴースト | ドラゴン | あく | はがね | フェアリー |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
無効 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 |
半減 | 0 | 6 | 4 | 3 | 4 | 1 | 3 | 5 | 2 | 3 | 2 | 3 | 4 | 1 | 5 | 2 | 10 | 3 |
抜群 | 1 | 3 | 2 | 1 | 5 | 4 | 3 | 2 | 3 | 3 | 3 | 3 | 5 | 2 | 3 | 3 | 3 | 2 |
点数 | 18.5 | 19.5 | 19.0 | 19.0 | 17.5 | 16.5 | 18.0 | 19.5 | 18.5 | 19.0 | 17.5 | 18.0 | 17.5 | 20.0 | 18.5 | 18.5 | 22.5 | 19.5 |
タイプ一致技しか出せないという状況のもとで1対1でバトルをした場合を考えます. お互いに攻撃をしあって,倍率の大きかった方に2点 小さかった方に0点 引き分けなら1点として点数を計算します. はがねタイプが23点で1位 ゴーストが21点 みずが20点と続きます. 最下位はノーマル むし くさが15点です. くさタイプもむしタイプも通りが悪くて,弱点が多いイメージがあるとは言え,ちゃんと計算するとなんとも言えない気分になりますね… 以下,対面相性と得点の表です.
ノーマル | ほのお | みず | でんき | くさ | こおり | かくとう | どく | じめん | ひこう | エスパー | むし | いわ | ゴースト | ドラゴン | あく | はがね | フェアリー | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝ち | 0 | 5 | 5 | 3 | 4 | 4 | 5 | 4 | 5 | 4 | 2 | 4 | 6 | 4 | 4 | 2 | 10 | 4 |
引分け | 15 | 9 | 10 | 12 | 7 | 9 | 8 | 9 | 8 | 10 | 12 | 7 | 7 | 13 | 11 | 13 | 3 | 11 |
負け | 3 | 4 | 3 | 3 | 7 | 5 | 5 | 5 | 5 | 4 | 4 | 7 | 5 | 1 | 3 | 3 | 5 | 3 |
点数 | 15 | 19 | 20 | 18 | 15 | 17 | 18 | 17 | 18 | 18 | 16 | 15 | 19 | 21 | 19 | 17 | 23 | 19 |
単なるタイプのじゃんけんでも対戦環境にどのタイプが多いかによって強いタイプが変わります. 生態系がバランスを取っているように対戦をさせたら上手い具合にバランスを取るはずです. それぞれのタイプのポケモンを何匹か用意して簡易な対戦をさせます. お互いに攻撃をしあって,倍率の大きかったほうに3点 小さかったほうに0点 引き分けだった場合は1点を与えます. 1. 1世代目としてそれぞれのタイプのポケモンを100匹ずつ用意する. 2. 簡易な対戦をさせ,勝ち点に応じて次の世代のタイプの割合を決める. 3. 1世代前の割合とほとんど変化がなければ終了する. というルールのもとシミュレーションをした場合の結果です.
ノーマル | ほのお | みず | でんき | くさ | こおり | かくとう | どく | じめん | ひこう | エスパー | むし | いわ | ゴースト | ドラゴン | あく | はがね | フェアリー | |
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個体数 | 68 | 108 | 119 | 101 | 90 | 93 | 106 | 91 | 111 | 98 | 81 | 81 | 106 | 111 | 106 | 87 | 141 | 102 |
今回は単タイプだけの場合を考えましたが,複合タイプも含めて考えれば171通りのタイプがあります. これらを考えてみることでもう少し面白いことが分かるかもしれません. 次回は複合タイプについて考えてみます.