今回はWoWS APIを使って取得したアジアサーバーの58000人のプレイヤーの艦艇別スタッツを利用して,類似する艦艇を探し,画像のように可視化してみました.
※ スマホでの拡大・縮小に対応できていませんのでPCからご利用ください.
【関連】WoWS Stats Analyserの使い方
プレイヤーの生存率,潜在ダメージ,観測ダメージなどの詳細なスタッツを表示・比較できます.(APIキーが必要です)
【関連】WoWS MM Analyserの使い方
戦闘データ(マッチしたプレイヤーや勝敗・ダメージ・生存か否かなど)を記録し,駆逐艦・空母・潜水艦の数,ボトムかトップか,マップで勝率がどう異なるかを可視化します.(APIキーが必要です)
WoWS APIを使用して,マッチングしたプレイヤーとそのプレイヤーの所属するクランから直近90日以内にプレイしている58000人のアクティブユーザーのデータを取得しました.(アジアサーバー) 艦艇は30戦以上乗っている人が100人以上いる場合のみを分析対象としています(ゴールデン艦艇などの希少な艦艇は分析に含めていません.)
各艦艇において主砲発射数,命中率,生存率,潜在ダメージなどのスタッツがどの程度,勝率に影響しているのか相関係数を算出し,t-SNE (次元圧縮)により勝ち方が似ている艦艇を近くに配置する2次元マップを作成しました.
📍 マップの読み方
このマップにおいて,「点同士の距離」には意味があります(近いほど勝ち方の傾向が似ています).
しかし,「縦軸・横軸の方向」自体には特定の意味はありません.
(右に行くほど強い,上に行くほど攻撃的,といった単純な軸ではない点にご注意ください)
マップ上の点をマウスオーバー(スマホはタップ)すると,その艦艇の詳細データが表示されます.
表示される数値はすべて「勝率との相関係数」です.
どの数値が高いかを見ることで、その艦艇の勝利に重要な要素を分析できます.
🎛️ 設定項目の解説
マップの「細かさ」を調整します.
🔹 Low (10): 細かいグループに分かれます.ニッチな類似艦を探すのに向いています.
🔹 High (50): 大きなグループにまとまります.艦種ごとの大まかな傾向を見るのに向いています.
どのデータを重視して分類するかを切り替えます.
🔹 All: 攻撃・防御・支援の総合的なバランスで配置します.
🔹 Gun: 「撃ち合い(火力・命中)」に関するデータのみを使用します.
🔹 Tac: 「立ち回り(視界・生存・占領)」に関するデータのみを使用します.
使用した15の指標の解釈の仕方と注意点をまとめておきます.
WoWSでは「長生きすればするほど,発射数・潜在・観測など が勝手に増える」という性質があります.
勝つチームは長生きする傾向があるため,これらの数値は「基本的にプラス(正の相関)」になります.
見るべきポイントは,プラスかどうかではなく,
「生存率(Survival Corr)よりも高いか? 低いか?」です.
艦艇マップに表示されている数値(相関係数)は,
「その艦艇を使っているプレイヤーの中で,勝率が高い層と低い層の違い」を表したものです.
異なる船同士で数値の大小を比較しても,船の強弱は分かりません.
この数値は「パワーの大きさ」ではなく,「勝ち筋の依存度(重要性)」を示しています.
以下は艦種別の行動の重要度の表です. 一番わかりやすい駆逐艦を例に個別の指標について具体的に説明します.
戦艦・巡洋艦・空母の1位が与ダメージであることに対して,駆逐艦はとにかく生存することが重要です. 生存率と勝率の指標が高い艦艇は位置取りや射撃のタイミングに注意を払う必要があります.
駆逐艦でも与ダメージの重要度は2位になりました.偵察や生存だけでなくダメージも出せるかが勝敗を分けるようです.
観測ダメージの重要度は3位になりました. 感覚では,(艦艇にもよりますが)生存率に次ぐ2番目の重要度かと思っていましたが,平均的な駆逐艦では3位なようです. 他の艦種でも,勝っている人の艦艇の位置が前衛寄りなのか後衛寄りなのかの目安になります.
その艦艇が占領・防衛を行うことがどの程度,勝率と相関があるかです. 最前線で隠蔽を活かして戦う駆逐艦は他の艦種より高くなっています. 巡洋艦でも隠蔽と砲精度の良い軽巡洋艦は高めに出ていることが多いです.(砲精度・隠蔽・立ち位置の目安になるかもしれません)
駆逐艦は主砲発射数も高めに出ています. 「主砲を封印してはいけない」という重要な指標です. 例えば,雷駆の代表格である朝潮の相関は0.51と,砲駆の北風・秋月 (0.53) に匹敵する高さです. これは「朝潮で撃ちまくれ」という意味ではなく,勝率が低い層は主砲を全く(ほとんど)使わないのに対し,勝率が高い層はここぞという場面(トドメや着火)で主砲を使っているという差が,数値に大きく表れています. (いわゆる「辻斬り」のような運用ができるかどうかが鍵です)
駆逐艦は魚雷発射数が高めに出ています.
魚雷命中率は低めに出ていますが,砲駆は低め 雷駆は高めに出る傾向があります.
極端なところだとハバロフスクは魚雷発射数と勝率の相関が(ギリギリ)マイナスになっています.
他艦種だと巡洋艦で強めに負の相関が出ているグループは短射程の魚雷を無理に使おうとして前に出ると危険になるので,勝っている人も使っていない飾りだと割り切ったほうがいいかもしれません.
潜在ダメージについては生存しているだけで増える上に,機動力を活かした回避によっても装甲や修理班を活かした耐久によっても増えうるので個別の艦艇の性能を見ないと解釈が難しいです.
生存によって正方向へバイアスがかかることを考えると,0.2(もしくは0.15くらい(?))を切っているようなグループは撃たれると脆い もしくは 撃たれるような距離だと強みが発揮しづらい艦艇かもしれません.
魚雷潜在ダメージに関しては,どれだけ前で戦っているかの指標になります.
潜水艦と空母を見ると違いが分かりやすく,潜水艦は前で戦って魚雷は発見してほしいが,主砲を撃たれてはいけない.
空母は主砲も魚雷も撃たれるような位置にいてはいけない(平均的な空母については副砲が飛び始めるのも若干良くない)ということがわかります.
副砲をどれくらい使うような立ち位置にいた方がいいのかの参考になります. 生存率と勝率の相関が低く副砲の指標と潜在ダメージの相関が高い場合は,生存を優先するよりも適切なタイミングで突撃をかけダメージを最大化することを意識すると勝率が上がるかもしれません(?)
駆逐艦でも高めの数値が出ていますが,これは「長生きすればするほど,たまたま落とす数も増える」という生存バイアスの影響が強いと考えられます.
【注意】「対空が強い=相関が高い」とは限りません.
対空防御砲火を適切なタイミングで使う技術が求められる艦では相関が高くなる傾向がありますが,Worcesterのような高対空艦は逆に低く出ることがあります.
低く出ている理由が対空が強くて艦載機が近寄らないからなのか,対空が低いため艦載機に狙われにくい位置取りをすべき艦なのかは艦ごとの特性と合わせて見る必要があります.
| 順位 | 指標 (Stats) | 重要度 (相関係数) | 評価 |
|---|---|---|---|
| 1 | 生存率 | 0.600 ±0.078 | ⭐⭐⭐ 必須級 |
| 2 | 与ダメージ | 0.590 ±0.078 | ⭐⭐⭐ 必須級 |
| 3 | 観測ダメージ | 0.540 ±0.135 | ⭐⭐⭐ 必須級 |
| 4 | 占領 | 0.480 ±0.101 | ⭐⭐ 重要 |
| 5 | 主砲発射数 | 0.480 ±0.100 | ⭐⭐ 重要 |
| 6 | 魚雷発射数 | 0.380 ±0.128 | ⭐⭐ 重要 |
| 7 | 防衛 | 0.330 ±0.078 | ⭐⭐ 重要 |
| 8 | 主砲命中率 | 0.320 ±0.112 | ⭐⭐ 重要 |
| 9 | 航空機撃墜数 | 0.290 ±0.138 | ⭐ 推奨 |
| 10 | 潜在ダメージ | 0.270 ±0.141 | ⭐ 推奨 |
| 11 | 魚雷潜在 | 0.190 ±0.115 | ⭐ 推奨 |
| 12 | 魚雷命中率 | 0.100 ±0.113 | ⭐ 推奨 |
| 順位 | 指標 (Stats) | 重要度 (相関係数) | 評価 |
|---|---|---|---|
| 1 | 与ダメージ | 0.560 ±0.072 | ⭐⭐⭐ 必須級 |
| 2 | 生存率 | 0.430 ±0.088 | ⭐⭐ 重要 |
| 3 | 観測ダメージ | 0.410 ±0.106 | ⭐⭐ 重要 |
| 4 | 主砲発射数 | 0.380 ±0.085 | ⭐⭐ 重要 |
| 5 | 主砲命中率 | 0.340 ±0.082 | ⭐⭐ 重要 |
| 6 | 占領 | 0.290 ±0.068 | ⭐ 推奨 |
| 7 | 航空機撃墜数 | 0.240 ±0.105 | ⭐ 推奨 |
| 8 | 潜在ダメージ | 0.210 ±0.099 | ⭐ 推奨 |
| 9 | 防衛 | 0.140 ±0.057 | ⭐ 推奨 |
| 10 | 魚雷潜在 | 0.080 ±0.085 | |
| 11 | 副砲発射数 | 0.040 ±0.147 | |
| 12 | 副砲命中率 | 0.020 ±0.090 | |
| 13 | 魚雷命中率 | 0.000 ±0.054 | |
| 14 | 魚雷発射数 | 0.000 ±0.058 |
| 順位 | 指標 (Stats) | 重要度 (相関係数) | 評価 |
|---|---|---|---|
| 1 | 与ダメージ | 0.540 ±0.083 | ⭐⭐⭐ 必須級 |
| 2 | 生存率 | 0.470 ±0.090 | ⭐⭐ 重要 |
| 3 | 主砲発射数 | 0.430 ±0.093 | ⭐⭐ 重要 |
| 4 | 観測ダメージ | 0.410 ±0.141 | ⭐⭐ 重要 |
| 5 | 占領 | 0.330 ±0.086 | ⭐⭐ 重要 |
| 6 | 主砲命中率 | 0.320 ±0.111 | ⭐⭐ 重要 |
| 7 | 航空機撃墜数 | 0.260 ±0.110 | ⭐ 推奨 |
| 8 | 防衛 | 0.235 ±0.083 | ⭐ 推奨 |
| 9 | 潜在ダメージ | 0.210 ±0.125 | ⭐ 推奨 |
| 10 | 魚雷潜在 | 0.150 ±0.121 | ⭐ 推奨 |
| 11 | 副砲発射数 | 0.020 ±0.120 | |
| 12 | 魚雷発射数 | 0.015 ±0.125 | |
| 13 | 副砲命中率 | 0.000 ±0.074 | |
| 14 | 魚雷命中率 | 0.000 ±0.082 |
| 順位 | 指標 (Stats) | 重要度 (相関係数) | 評価 |
|---|---|---|---|
| 1 | 与ダメージ | 0.570 ±0.065 | ⭐⭐⭐ 必須級 |
| 2 | 生存率 | 0.530 ±0.071 | ⭐⭐⭐ 必須級 |
| 3 | 観測ダメージ | 0.520 ±0.114 | ⭐⭐⭐ 必須級 |
| 4 | 占領 | 0.250 ±0.057 | ⭐ 推奨 |
| 5 | 防衛 | 0.220 ±0.083 | ⭐ 推奨 |
| 6 | 航空機撃墜数 | 0.130 ±0.082 | ⭐ 推奨 |
| 7 | 副砲発射数 | -0.080 ±0.107 | |
| 8 | 魚雷潜在 | -0.140 ±0.110 | ⚠️ 逆効果 |
| 9 | 潜在ダメージ | -0.365 ±0.111 | ⚠️ 逆効果 |
| 順位 | 指標 (Stats) | 重要度 (相関係数) | 評価 |
|---|---|---|---|
| 1 | 観測ダメージ | 0.520 ±0.087 | ⭐⭐⭐ 必須級 |
| 2 | 生存率 | 0.520 ±0.068 | ⭐⭐⭐ 必須級 |
| 3 | 与ダメージ | 0.510 ±0.074 | ⭐⭐⭐ 必須級 |
| 4 | 魚雷発射数 | 0.455 ±0.091 | ⭐⭐ 重要 |
| 5 | 占領 | 0.350 ±0.058 | ⭐⭐ 重要 |
| 6 | 魚雷命中率 | 0.215 ±0.106 | ⭐ 推奨 |
| 7 | 防衛 | 0.200 ±0.064 | ⭐ 推奨 |
| 8 | 魚雷潜在 | 0.170 ±0.067 | ⭐ 推奨 |
| 9 | 主砲命中率 | 0.000 ±0.086 | |
| 10 | 主砲発射数 | 0.000 ±0.121 | |
| 11 | 潜在ダメージ | -0.025 ±0.079 |