前回,技構成を入力すると弱点となるタイプを返してくれる技構成チェッカーを作りました. 試しにミミッキュを想定して動かしてみます. 技構成はじゃれつく シャドークロー かげうち つるぎのまい として調べてみます.すると… 苦手なタイプとして「ノーマル・ほのお」「ノーマル・どく」「ノーマル・はがね」が返ってきます. 確かに全て嫌なタイプなので直感には合いますが,苦手なタイプに はがねタイプがリストアップされていません. ドリュウズなんかと遭遇したら目も当てられないので「じめん・はがね」などはがね絡みの複合タイプがリストアップされてくれると嬉しい気がします. そこで今回は攻撃側のタイプも入力して防御側からタイプ一致の攻撃を受けた時の倍率も考慮するようにします.
こちらからの攻撃が全て半減されてしまう場合ははっきりと苦手なので手を加える必要はないでしょう. こちらからの攻撃が等倍で相手からは2倍以上で攻撃を受ける場合も苦手と考えたほうが良さそうです. 問題はこちらからの攻撃も抜群で相手からの攻撃も抜群という場合です. ゴーストタイプやドラゴンタイプ同士でなくともこのようなことは割と起こります. この場合は,素早さや持ち物 能力値に大きく左右されます. 先攻が確定1発で敵を倒すことができるなら有利ですし,倒しきれずに返しの攻撃でやられてしまうならば不利です. これに関してはタイプだけでは一概に言えないので,扱いを保留とします.
前回のプログラムに攻撃側のタイプを受け取り倍率を比較する処理を追加します. タイプ相性の表現など詳しくは前回のページをご覧ください. 今回は全ポケモンに対する相性の一覧も見れるようにしました.
攻撃側のタイプと技構成を入力してください. 変化技は技無しとしてください. 攻撃側のタイプが単タイプの場合は必ず片方をタイプ無しとしてください. (みず・みずタイプなどとするとでんきタイプが4倍弱点として判定されてしまいます.)
攻撃側のタイプ1 攻撃側のタイプ2防御側からの攻撃も考慮することによって人間の直感に近いタイプ相性を返すようになりました. タイプ相性から主要なポケモンに対する相性を判断し,表を返すようにするとより便利になるように思えます. タイプだけでは判断できないポケモンに関しても人間の目でチェックしてもらえれば,技構成チェッカーとして最低限は機能しそうです. 次回はこの技構成チェッカーを利用して,確定枠以外の技を提案するプログラムを作成します.