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NVIDIA CUDA Toolkit, cuDNNのバージョンについて

NVIDIA CUDA Toolkit, cuDNNのバージョンについてまとめておきます.
インストールが上手くいかずに困っている方はNVIDIA ドライバ,NVIDIA CUDA ツールキット 11.8,NVIDIA cuDNN v8.8 のインストールと動作確認(Windows 上)で非常に丁寧な解説が見れますので,こちらのサイトを参照してください.
最新バージョンの互換性に関してはcuDNN Support Matrixで確認できます.

  1. 使用しているGPUの確認
  2. NVIDIAドライバのバージョンについて
  3. CUDAツールキットのバージョンについて
  4. cuDNNのバージョンについて

使用しているGPUの確認

タスクバーで右クリックをし,タスクマネージャーを開きます. パフォーマンスタブに切り替え(画像上①の部分),GPU(画像上②の部分)を選択します. 右上にGPU名が表示されます.
画像ではNVIDIA GeForce RTX2080を使用していることが分かります. CUDA GPUs - Compute Capabilityから使用しているGPUを探し,CUDAが利用可能なGPUであることを確認します.

GPU名の確認
GPU名の確認

NVIDIAドライバのバージョンについて

NVIDIA CUDA Toolkit Release NotesによるとCUDAツールキットのバージョンが上がるほど,ドライバの要求バージョンが上がるため,NVIDIAドライバは最新のものを利用します.

NVIDIAドライバとツールキットの互換性
NVIDIAドライバとツールキットの互換性

NVIDIAドライバダウンロードから使用しているGPUを選択し,最新のNVIDIAドライバをダウンロードします.
  1. 上で確認したGPU名を選択します.
  2. NVIDIAドライバのダウンロード (1)
    NVIDIAドライバのダウンロード①

  3. ダウンロードします.バージョンが表示されているので確認しておきます.ここではドライバのバージョンは536.67です.
  4. NVIDIAドライバのダウンロード (2)
    NVIDIAドライバのダウンロード②

NVIDIAドライバとツールキットの互換性の表と見比べると,バージョン536.67であれば最新のCUDA 12.2 GAまで利用できることが分かります.

CUDAツールキットのバージョンについて

こちらのサイトによるとツールキットのバージョンはGPUのCompute Capabilityによっても制限を受けるようです.

ツールキットとCompute Capability
ツールキットとCompute Capability

Compute CapabilityはCUDA GPUs - Compute Capabilityで確認できます. NVIDIA GeForce RTX2080を探してみると,Compute Capabilityは7.5であることが分かります. CUDAツールキットのバージョンは10.0から最新のものまでが使えるようです.

cuDNNのバージョンについて

Documentation Archives - NVIDIA DocsでcuDNNとCUDAツールキットの互換性を確認することができます. 2023年7月19日時点で最新のものではありませんが,Release 8.8.0の互換性を確認してみます. ページからRelease 8.8.0を探し,NVIDIA cuDNN Support Matrixを開きます.

ツールキットとcuDNN (1)
ツールキットとcuDNN

ツールキットとcuDNN (2)
ツールキットとcuDNN

8.8.0ではCUDAツールキットのバージョンが11.5以上,Compute Capabilityが5.0以上で動くそうです.